【紹介】
Inno Setupは、Jordan Russell氏によって開発されたインストーラ作成ソフトです。
開発言語は、Borland社のDelphi(2〜7でコンパイル可能)で、ソースコードがすべて公開されています。
※僕が公開しているものは、Delphi 3.1でコンパイルしています。
※このページは私が単独で運営しています。本家の開発とはなんら関係がありません。
オリジナルのものは、メッセージがすべて英語になっています。
メッセージは、他の言語でも利用できるように、テキストファイルで定義されていますが、このファイルを単純に日本語訳しただけでは、表示領域に入りきらないメッセージがあるなど問題があります。
日本国内でも利用者はいるようですが、メッセージファイルの公開はしていないようなので、(僕ができる範囲で)日本語で利用できるようにして、配布することにしました。
＃実際は、自分が使いたかったので、日本語版を作ろうと思ったのがきっかけですが・・・。
修正箇所は、
- メッセージを日本語訳した。※直訳せずに意訳しています。
- コンパイラのフォントを日本語フォントにした。
- ウィザード画面のボタンの幅を広げた。
程度です。
Martijn Laan氏が、機能を大幅に拡張したMy Inno Setup Extensionsというものを公開しています。
こちらの日本語化のために必要なファイルも、パッケージに含まれています。
My Inno Setup Extensionsでは、Pascalライクのスクリプト言語も使えます。これを利用することによって、インストール処理中に、ライセンスチェックなどを行うことができます。時間があれば、僕もいろいろと試して、解説をしていきたいと思います。
画面のサンプルを置いておきます。ご覧ください。(※ちょっと古いかも)
| Inno Setup (1.3.x) |
My Inno Setup Extensions 1.3.x |
| オリジナル(メッセージが英語)
Japanese version(メッセージが日本語)
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※「コンポーネントの選択」「追加タスクの選択」は、拡張された機能です。 |
【その他の情報】
僕が配布しているものは、1.3.26および2.0.19、3.0.6で適用できるものです。
Inno Setup 2の開発中に、ニュースグループで作者に日本語環境での動作について、僕からいろいろと報告したところ、修正をしていただき、メッセージファイルの翻訳以外の修正は不要になりました。
＼（＾◇^)/
しかも、僕が手元で修正していたコードの一部も適用していただきました。(嬉)
Inno Setup 3では、Classicなスタイル(画面構成)は廃止となりました。また、ユーザー情報の入力ができるようになりました。
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このページを開設した当初は日本語用メッセージファイルを公開している人がいなかったのですが、現在は、公式サイト内に日本語用メッセージファイル(Japanese.isl)が公開されています。
公式サイト内に日本語訳されたメッセージファイルが置かれたことにより、僕の役割も終わったかな・・・と思っていましたが・・・。
上記サイトにあるメッセージファイルでは、Classic Typeで表示領域が狭くてはみ出るものも若干あったりします。また、有志によるメッセージファイルの更新であり、更新が遅れることもあるため、このサイトを継続して運用しています。
徐々にこのページは、使い方などの情報を日本語で解説するものになっていく予定です。
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さて、新バージョン4.0のベータ版の開発が進められています。2003年6月12日についに一般公開された4.0.3-beta。
このバージョンでは、メッセージファイルの選択ができるように、つまり他言語のインストーラがひとつのパッケージで作れるようになりました。ちょっと試してみました。例えば、日本語と英語が選択できるようにISSファイルを作成すると最初に下のような画面が表示されます。
かっこいいですね。ちなみに、スクリプトは、下のような記述を追加します。
※Japanese.islは手元で修正して使っています。
[Setup]
(中略)
DetectLanguageUsingLocale=yes
ShowLanguageDialog=yes
[Languages]
Name: "en"; MessagesFile: "compiler:Default.isl"
Name: "jp"; MessagesFile: "compiler:Japanese.isl"
[Setup]セクションについては書かなくてもよいと思います。
スクリプトを入れる方法を知るには、配布されているパッケージに付属しているサンプルをまず試してみてください。独自の画面まで作れるようになっているのが分かると思います。
ここまでくれば、もはやパッケージ製品並みとも言えるでしょう。みなさん(日本語環境でお使いの方)も使ってみたら、ぜひ感想などをニュースグループへ投稿してください。
【ダウンロード】
| ファイル名 |
更新日 |
サイズ
(バイト) |
説明 |
Japanese-403.isl |
2003/6/14 |
16,353
テキストファイル。 |
2003/6/14現在の最新版であるInno Setup 4.0.3-betaで使えるメッセージファイルです。Inno Setup Translationsには4.0.xの日本語メッセージファイルが公開されていないようなので、3.xのファイルから独自に修正を加えて公開させていただきます。
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Japanese-306.isl |
2003/1/8 |
16,151
テキストファイル。 |
Inno Setup 3.0.6で使えるメッセージファイルです。
|
Japanese-2019.isl |
2001/5/11 |
15,314
テキストファイル。 |
Inno Setup 2.0.19のメッセージファイルを日本語訳したものです。
Inno Setup TranslationsにあるファイルをClassic Typeで使うと文字がはみ出てしまう箇所があるため、一部修正したものです。若干翻訳ミスなどを修正してあります。
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isetup-1.3.26-ja.zip |
2001/5/11 |
1,027,170
ZIP圧縮ファイル。 |
Inno Setup 1.3.26およびMy Inno Setup Extensions 1.3.25の日本語化に必要なファイルが含まれています。ソースコードの差分も含まれています。
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isledit01.zip |
2001/5/11 |
213,424
ZIP圧縮ファイル。 |
ISL File Editor v0.1です。僕も少しは貢献しようかとメッセージファイル(*.isl)を編集・翻訳するときに使えそうなツールを作ってみました。まだまだ試作品です。必ずバックアップを取ってからお使いください。
ドキュメントは付属していません。 |
再配布・改造などについて制限はしていません。日本の著作権法上、たしか著作権は放棄できなかったと思いますが、特に主張もしません。
【インストール方法】
インストール方法および使い方については、圧縮ファイル内のファイルinnosetup-ja.txtをご覧ください。
メッセージファイルのみ公開されているバージョンのものは、Japanese.islというファイル名に変更し、Inno
Setupをインストールしたフォルダにコピーしてください。メッセージファイルの指定で{compiler:Japanese.isl}と指定することで利用できます。メッセージファイルの指定の方法は、Inno
Setupのバージョンによって異なりますので、Inno Setup Compilerからヘルプを参照してください。
【サポート】
日本語化部分についてのサポートは、電子メールで受け付けます。サポート宛にメールをお送りください。
翻訳間違いがあったら、ぜひとも指摘してください。(できれば正しい訳も教えてください)
Inno Setup本体の機能についての質問や要望は、Jordan Russell氏のサイトを参考に、ニュースグループにて発言してください(ただし英語)。
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